筋肉で体重を増やすために
体をたくましく、大きくみせるために体重を増やしたいという人は少なく無いと思います。
しかし、無計画に摂取カロリーを増やしていたのでは、脂肪がどんどん増えて肥満になってしまう危険があります。
それでは、無駄な体脂肪を出来るだけ増やさずに筋肉で体重を増やすためには、どのような点に気をつけて増量すればいいのでしょうか?
筋肉は増えにくく、脂肪は増えやすい!
まず始めに知っておくべきなのは、人間の体は筋肉をなかなか増やしたがらないくせに、体脂肪は簡単に増やそうとする性質があるという事です。
ここでちょっと、筋肉=ドラ息子というたとえ話を思い出してください。
筋肉は脂肪に比べると構造も複雑で、合成にも手間がかかります。
それに一度増やした筋肉は日々エネルギーを消費するので、増やせば増やすほど養うのが大変になってくるわけです。
それに対して体脂肪は予備のエネルギー。
食べ物が簡単に手に入る現代社会では邪魔者扱いされていますが、本来は栄養の「貯金」のようなもので、増やせるだけ増やしておいた方が生き延びるためには有利です。
なので、出来るだけ体脂肪を増やさずに筋肉を増やすためには、いくつかの工夫が必要になります。
筋肉合成の条件を整える
カロリーさえ確保すれば簡単に増える体脂肪と違って、体に筋肉を合成させるにはそれなりの条件を整える必要があります。
その条件とは基礎知識編の「運動・栄養・休養の基本」に書いたように、
・「筋肉が必要だ!」と思わせる強度の運動
・筋肉の合成に必要な栄養
・筋肉の修復と合成に必要な休養
の3つです。
つまり筋肉で体重を増やしたければ、筋力トレーニングなどで筋肉に刺激を与えて、タンパク質を始めとした筋肉合成に必要な栄養をバランス良く補給し、十分な休養を取る必要があるという事です。
増量速度を調節する
筋肉の合成には普段の生活+αの栄養が必要ですが、先ほど述べたように筋肉は急激に増えてくれるものではありません。
そこで大事なのが筋肉の増量ペースを上回るような量の栄養を摂らないということです。
筋肉増量の専門家であるボディビルダーでさえ、1年間に増やせる純粋な筋肉の量はせいぜい数kgだと言われています。
もちろん体質によってもこの値は多少変わるでしょう。
それでも、月に2~3kgも体重が増えて行く様であれば、明らかにオーバーペースで、筋肉以上に体脂肪が増えてしまう可能性が高いです。
無駄な体脂肪を増やしたくないのであれば、1ヵ月に増やす体重は500g~1kgくらいに留めておいた方が良いでしょう。
ちなみに体重を少~しずつ増やすための方法についてはダイエット研究室の体重管理の方法が参考になると思います。
減量も増量も体重管理の基本は同じですので、ぜひ参考にしてみて下さい^^
(管理人へのご連絡は不要です)