パワーアンクルの効果

パワーアンクルの「アンクル」とは足首という意味で、パワーリストと同様に足首に装着しておく事でその重量によって運動負荷を上げるというものです。

パワーアンクル

前回のパワーリストに続いて、今回はパワーアンクルの効果について分析してみましょう。

時間あたりの負荷

パワーリストのコンテンツでは、ダンベルやバーベルを使った筋力トレーニングと、パワーリストを装着して生活した場合の負荷のかかり方についてまとめました。

そして、普通の筋トレが「短時間でハード」になるのに対して、パワーリストの負荷は「長時間で低負荷」になることから、パワーリストを付け過ごしても筋トレ効果は得られないというのが当研究所の結論となったわけです。

当然ですがこの点については、パワーアンクルの場合も同じです。

しかし、パワーアンクルの場合はパワーリストと違い、足首に巻いたままランニングなどを行う事で脚力を付けるという目的に使用される事の方が多いかもしれません。

負荷のかかり方を分析

そこで今回も、負荷のかかり方を詳しく分析してみましょう。

時間当たりの負荷は小さくても効果的な方向から負荷がかかってさえいれば、足に付けて運動を行うことによって脚力を養えるはずですからね。

スクワットの場合

スクワットの場合

脚力を鍛える代表的なトレーニング種目であるスクワットでは、図の様に肩から下方向に向かって大きな負荷がかかります。

ダンベルなどを手に持って行う場合でも腕は肩につながっているわけですから、負荷のかかり方はほぼ同じです。

パワーアンクルの場合

パワーアンクルの場合

次にパワーアンクルの負荷のかかり方です。

図を見ると分かるようにパワーアンクルは足首に巻くので、負荷は足首から下にしかかかりません。
実はこの負荷のかかり方の違いは、脚力を鍛える上で致命的なのです。

一般的に「脚力」と表現される脚の力で重要なのは足で地面を蹴る力で、ジャンプ力やダッシュ力の原動力になるのもこの種類の筋力です。

これは腰から上を支えるための、主に太ももやお尻などの筋力になります。

そのためウェイトを使って脚力を鍛える場合、その負荷は腰から上にかかる必要があるわけです。

信じられない!という方は、バーベル用の重いウェイトを足首に乗せて立ったりしゃがんだりしてみて下さい。
恐らく自分の体重以外の負荷はほとんど感じないと思います(笑)

結論

パワーアンクルを足首に巻いても、足を持ち上げた時にその足を地面に向けて引っ張る方向に負荷がかかるだけで、体幹筋を鍛える効果はほとんど無いと考えられます。

しかし、パワーリストと同様にパワーアンクルが役に立たないトレーニング器具だというわけではありません。

単に筋力トレーニングの代わりとしては使えないというだけであって、正しい使い方をすれば有効活用出来る事でしょう。

パワーアンクルの活用法に関しても、今後パワーリストと同様に研究を進めて行きたいと思います。

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