不調による筋力低下からの復帰法

筋力トレーニングを長い間続けていると、必ずといっていいほど大きな不調を経験することがあります。

真面目に筋力トレーニングをしているにも関わらず、筋力が上がらないどころか、逆に大きく低下してしまうことも多く、熱心に取り組んでいるトレーニーほどつらい思いをする期間です。

今回は筋力トレーニングの調子が上がらない状態からの復帰について有効な方法をまとめてみましょう。

まず疑うべきはオーバートレーニング

「筋力以外の体調に異常が無いのにどうも調子が出ない」
そう感じたときに真っ先に疑うべきなのはオーバートレーニング、つまり「筋力トレーニングのやり過ぎ」です。

「休養日数を計算しているからそんなはずは無い」
と感じることもあるかもしれませんが、ここに大きな落とし穴があります。

筋力の回復速度はいつも一定とは限りません。

筋肉や内臓、神経などの疲労によって回復力が落ちている状態では、普通の状態では問題の無いトレーニング頻度で続けていても、突如オーバートレーニングの症状が出てしまう事もあるのです。

怖いのは、本人に自覚がなくても体に疲労がたまっている場合があるということです。

不調の時は本人の自覚が無いうちに、未回復のままトレーニングを行っている場合があります

オーバートレーニングは「筋力成長と停滞期」のコンテンツでも不調の原因の一つとして触れましたが、調子が悪いと感じたらトレーニングメニューの見直しなどよりも、先にまず休養を取ってみるのが賢明です。

それによって、ちょっとくらい休み過ぎたとしても、筋力が急激に弱くなる心配はまずありません。
逆に、焦ってトレーニングの内容を変えたりすると状態をさらに悪化させるかもしれないのです。
(オーバートレーニングとトレーニング不足については「超回復って何?」「筋肉は何日で落ちる?」を参考にして下さい。)

筋トレ強度を落として再スタート

一定期間の休養を取った後は、使用重量やセット数などを大きく落としたところから再スタートします。

不調の度合いにもよりますが、研究所長の経験で言うと重量なら1割から2割程度、セット数は普段の3分の2くらいに抑えれば無理なくトレーニングを再開できるでしょう。

必ずしも不調の原因がオーバートレーニングとは限りませんが、そもそも筋力が低下したにはそれなりの原因があるはずです。
だから、たとえ休養を十分に取ったとしてもリハビリのつもりで慎重に体を動かした方が安全でしょう。

重量・セット数を減らして再スタートしましょう

体が健康であれば、筋力が回復するまでにはそれほど長い時間はかかりませんので、焦る必要はありません。

多くの場合、トレーニングの回数で言えば5~6回、期間で言えば1ヶ月もすれば急激に筋力が戻り、不調に陥る前のレベルまで回復するでしょう。

それどころかトレーニング強度を落として再スタートすることで、リハビリ前には越えられなかった壁を一気に乗り越えられることも珍しくありません^^

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