サイクルトレーニングの効果
「筋力成長と停滞期」のコンテンツでは、筋肉・筋力の成長が停滞してしまういくつかのケースについて書きました。
全く停滞しない、というのは無理な話ですが、一生懸命トレーニングしている人なら誰でも「スムーズに成長したい!」と思うのが当然です。
そのための方法の一つとして、サイクルトレーニングで行う筋トレ法をご紹介しましょう。
サイクルトレーニングとは?
ここでいうサイクルトレーニングの「サイクル」とは自転車のことではありません。(笑)
日本語にすると「周期」というような意味を表していて、その名の通り一定の周期(期間)ごとにトレーニング内容を変化させていくという方法です。
ずっと同じメニューで筋力トレーニングを行う場合に比べて、筋肉に新しい刺激を与えることができて、しかも高負荷をかけ続けるわけではないので怪我の可能性も低くできるというメリットがあります。
サイクルトレーニングの例
サイクルトレーニングの内容には人によって、また応用するスポーツなどによって色々な方法がありますが、ここでは例として2つの方法を挙げてみたいと思います。
1週間ごとに負荷を上げていく方法
この方法では例えば1ヵ月のトレーニング期間を次のように分けて、筋力トレーニングのメニューを組んで行きます。
- 第1週目
セット数を5セットにして、12~15回持ち上げられる重量を中心に行う - 第2週目
セット数を4セットにして、8~12回持ち上げられる重量を中心に行う - 第3週目
セット数を3セットにして、5~8回持ち上げられる重量を中心に行う - 第4週目
セット数を2~3セットにして、3~5回持ち上げられる重量を中心に行う - 第5週目
完全休養にする
この方法では、第1週目で筋持久力を強化し、第2~4週目と進んでいくに従って徐々に筋肉を太く、最大筋力を大きくするメニューに移って行きます。
そして最後は休養をはさみ、また第1週目から再開・・・と繰り返します。
このように常に筋肉に新しい「課題」を与えながら、バランス良く鍛えて行こうというわけです。
トレーニング日ごとに負荷を変える方法
この方法は例えば同じ部位の筋力トレーニングを週に2回行う場合に、日によってその内容を変えるというものです。
- 月曜日
セット数を5セットにして、10~15回持ち上げられる重量を中心に行う - 木曜日
セット数を4セットにして、4~8回持ち上げられる重量を中心に行う
考え方としては最初に紹介した方法とほぼ同じですが、トレーニング回数の多い人の場合は、こちらの方が能力のバランスを保ちやすいかも知れません。
成長の度合いを確認しながら調整を
サイクルトレーニングはトレーニング重量を変化させて行うため、記憶に頼って行うと筋力が成長しているかどうかを確認しにくくなってしまうと思います。
常にトレーニング記録を残すようにして、自分の目的・体質に合ったトレーニング・サイクルを見つけて行く事が重要になるでしょう。
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