筋力成長と停滞期

十分に筋力トレーニングをしているはずなのに、ある時期を境に筋力が伸びなくなってしまったり、外見上の変化がおこりにくくなってしまうという事は珍しくありません。

筋力トレーニングにもダイエットと同じように「停滞期がつきもの」と言っても過言ではないでしょう。

停滞期に入ってしまう原因と、それを打破する方法について考えてみましょう

停滞期の原因

停滞期に突入してしまう主な原因としては、次のようなものがあります。

「初期の成長」が終わった後

全く筋力トレーニングを行っていない状態から体を鍛え始めると、今まで眠っていた筋力が発揮されるため急激に筋力が上がることがよくあります。

筋力成長速度のイメージ曲線

しかし、ある程度筋力が強くなってからさらに成長するためには、新しい筋繊維や結合組織などを合成して本当の意味で「体を造り変えていく」必要があります。

そうなると、成長の速度はゆっくりになるのが普通です。
(詳しくは「初心者の急成長」に記載しています)

これは厳密な意味での停滞期とは言えないかも知れませんが、
「始めた頃はどんどん記録が伸びたのに・・・」
と感じている初心者トレーニーの方は、筋力トレーニングは気長に続けていくものである事を知っておいて下さい。

オバートレーニングの時

熱心に筋力トレーニングを続けていると、知らず知らずのうちに筋肉や内臓に疲労が溜まり、超回復までの時間が遅くなったり、十分に回復しなくなる事があります。

筋力回復のイメージ曲線

こんな時に、
「鍛え方が足りないんだ!」
などと考えてトレーニング量を増やしたりすると、さらにオーバートレーニングに陥るという悪循環になってしまうでしょう。

十分なトレーニングをしているにも関わらず記録が伸びないという場合は、何よりも先にまとまった休養(1週間程度)を取ってみるのが得策だと思います。

「超回復って何?」でも書きましたが、オーバートレーニングはトレーニング不足よりも筋肉を弱らせてしまう危険な状態です。

なお、十分な回復のためには栄養や睡眠をしっかり確保することもお忘れなく。

筋肉が刺激に慣れてしまった時

筋肉というのは結構賢いもので、ずっと同じメニューでトレーニングを続けているとその刺激に慣れてしまう性質があります。

刺激に対する反応のイメージ図

筋肉は負荷がかけられた時に「これはキツイ!もっと力をつけなくては!」という危機感を感じて成長するものです。

なので、記録が伸びなくなった時にトレーニング内容をガラリと変えること、それが刺激になって成長のきっかけをつかめる事もよくあります。

筋力トレーニングを十分に行っていて休養も栄養もバッチリ、それでも成長が止まってしまうという・・・場合はトレーニングメニューを大きく変えてみて下さい。

筋力トレーニング研究室TOPへ
↑ここをクリックすると「筋力トレーニング研究室」のトップに移動できます。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP