背中の筋肉を鍛えるコツ
特定の筋肉を鍛える時に効果をあげるための重要な要素の一つが、「その筋肉を意識して動かす」というです。
筋肉は神経からの命令で動いているので、意識をその筋肉に向けることで、よりスムーズに命令が伝わるようにするわけです。
しかし、全身の筋肉の中でも特に背中の筋肉は見えにくいところにあるだけに、
「背中の筋肉に意識を集中するのが難しい」
「背中を鍛えてるつもりなのに、腕ばかり疲れる」
というような声をよく聞きます。
そこで今回は背中の筋肉に意識を集中し、しっかり鍛えるためのポイントをまとめてみようと思います。
背中の筋肉の構造を理解する
腕や脚の筋肉と違って、背中の筋肉はトレーニングを行っている時にその動きを確認するのが難しい場所にあります。
ですから、まずは背中の筋肉がどんな形をしていて、どういう方向に収縮するのかを理解しておくようにしましょう。
例えば懸垂を行う時に、「広背筋の力で両方の肩甲骨をくっつける」というような意識を持って行えば、より広背筋を効率良く鍛えることに役立つはずです。
呼吸法を変えてみる
一般的に筋力トレーニングを行う時の呼吸は、ウェイトを持ち上げる時は息を吐きながら、下ろす時には息を吸いながらというのが基本です。
しかし、人間の体は意識的に大きく息を吸っている時に背中の筋肉が収縮しやすいという性質があります。
なので、懸垂やダンベル・ローイング、ラットプルダウンなど背中の筋肉を鍛えるための筋力トレーニング種目では、
ウェイトを持ち上げる時に大きく息を吸い、下ろす時にゆっくりと吐き出す
という呼吸法に変える事によって、背中の筋肉を意識しやすくなることがあります。
背中に意識を集中するのが苦手!という人は両方の呼吸法を試してみて、より自分に合った方法を採用すると良いでしょう。
背中の筋肉に触れてもらう
それでも意識の集中が難しいという場合は、他人に協力してもらうというのも一つの手です。
筋トレ仲間やインストラクターの人などに頼んで、実際に背中の筋力トレーニングを行っている最中に、目的の筋肉に触れてみてもらって下さい。
他人に触れてもらう事で触覚刺激によってその部分の筋肉が意識しやすくなりますし、皮膚の感覚が目的の筋肉がどんな風に動いているかということを感じる助けになるでしょう。
予想以上の効果があると思いますので、是非試してみて下さい。
(管理人へのご連絡は不要です)