前腕筋

データ
  • 筋肉の分類:上肢の筋→前腕筋
  • 英語名:Forearm muscles

前腕筋の位置

人間の肩からヒジから手首までの部分を「前腕」と言いますが、前腕筋は前腕の部分にある筋肉の総称です。

実際には細かい筋肉の集まり(円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋など)で、それぞれに役割がありますが、当研究所では簡略化のため前腕筋という1つのグループとして解説して行きたいと思います。

前腕筋のはたらき

前腕筋は上の図のように手を握ったり開いたりする動作、手首の角度を変える動作などを行うための筋肉です。

だから、握力や手首を安定させる力をつけるためには、前腕筋を鍛える必要があります。

前腕筋の構造

上にも書きましたが、前腕筋は小さな筋肉がたくさん集まった構造をしています。

前腕筋の多くは手の骨の方まで長く伸びているので、たとえ指を一本だけ動かすような場合でも前腕の筋肉が収縮します。

このため、拳を強く握りしめた状態だと、手首も固定されるといった現象が起こります。
ウソだと思う人は、拳を強く握ったまま、手首をプラプラさせられるかどうか試してみてください。(笑)

前腕筋の構造※機能解剖学ソフトウェア「解体演書」の画像を加工して使用しています。

筋力トレーニングを行う上で前腕筋を構成する一つ一つの筋肉を個別に鍛えるのは難しいので「前腕筋のトレーニング」として関連する筋肉にまとめて負荷をかける方法が一般的です。

前腕筋群は打撃系格闘技では手首を安定させて強いパンチを打ったり、柔道やレスリングなどでは相手をつかんで引き寄せる力を出すために使われます。
また、野球などの球技やラケットスポーツなどでも物を握る力、手首を強く動かす力も前腕筋群から生まれます。

前腕の筋肉が発達していると半袖のシャツを着たときでも「たくましい前腕」をアピールする事ができるので、外見の印象を変える上でも鍛える意味は大きいと思います。

前腕筋のトレーニング種目

代表的な筋力トレーニング種目にはリストカールリバース・リストカールなどがあります。
また、握力を鍛えるような種目も、前腕筋のトレーニングです。

補助的に使われる筋トレ種目

チンニング(懸垂)ダンベル・ローイングラットプルダウンなど、特に「物を引っぱる」筋力トレーニング種目では手からウェイトが離れてしまわないように握力が必要になります。

体幹筋の筋力トレーニングを行う時にグリップが先に疲れてしまう場合は、ダンベルなどを落としてしまわないようにリストストラップなどを使って握力を補助しましょう。

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