上腕三頭筋
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人間の肩からヒジまでの部分を「上腕」と言いますが、上腕三頭筋はその上腕の部分にある筋肉です。
この筋肉が収縮すると、下のようにヒジを伸ばす力が生まれます。
従ってヒジを伸ばして腕を突き出したりするような動作をパワフルに行うためには、上腕三頭筋の筋力が重要になってきます。
上腕三頭筋の構造
ちなみに名前の 「三頭」というのは、筋肉の構造が大きく3つに分類できる事を表しています。
1つ目は体の外側に近い外側頭という部分。
2つ目は腕の付け根に近い長頭という部分。
そして最後の3つ目は、 ヒジの内側の方にある内側頭という部分です。
両腕を近づけた状態でヒジを伸ばすとき(手が体の外側に向かっていくとき)は外側頭に負荷がかかりやすく、逆に両腕を開いた状態でヒジを伸ばすとき(手が体の内側に向かって行くとき)は内側頭に負荷がかかりやすくなります。
また、ヒジを伸ばした状態で強い負荷がかかる運動では、長頭に強く負荷がかかります。
※トレーニング種目と負荷の関係については、 下記「上腕三頭筋のトレーニング種目」をご覧下さい。
※機能解剖学ソフトウェア「解体演書」の画像を加工して使用しています。
ただ、基本的には1つの筋肉ですので、基本的な筋力トレーニングを行う限りは長頭・外側頭・内側頭という構造をそれほど意識しなくても大丈夫です。
日常生活やスポーツを行う上では上腕三頭筋単体でというよりも、三角筋や大胸筋などの体幹筋(体の中心となる大きな筋肉)と共同作業を行う事が多いです。
上腕三頭筋は腕の筋肉の60%以上の体積を占める、比較的大きな筋肉です。
だから上腕三頭筋を肥大させると腕が太くなりやすく、特に後から見たときの体のシルエットがマッチョになります(笑)
上腕三頭筋のトレーニング種目
トライセプス・エクステンションやリバース・プッシュアップ、トライセプス・キックバックなどが一般的です。
両方の腕を近づけて行うトライセプス・エクステンションは外側頭に、広いグリップのリバースプッシュアップでは内側頭に、トライセプス・キックバックでは長頭に負荷がかかりやすくなります。
補助的に使われる筋トレ種目
ベンチプレスやプッシュアップ、ショルダープレスなど、特に腕を前や上に向かって押し出す動作の筋力トレーニング種目では上腕三頭筋が補助的に使われます。
特に腕の筋トレの次の日に胸や肩の筋トレを行うような場合は、上腕三頭筋がオーバートレーニングに陥ってしまわないように注意しましょう。
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