超回復って何?
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超回復こそがトレーニングの目的
いつも重いものを持っているとだんだんその重さに慣れてきて、もっと重いものを持ち上げることが出来るようになりますよね。
同じように、いつも長い距離を走っている人は、更に長い距離を走れるようになります。
そんな風に人体が”状況に適応していく能力”を持っていることは、経験的に誰でも知っていると思います。だからこそツライ思いをして体を鍛えるわけです。
このようにトレーニングを行った時には、単純に「疲労が回復する」というだけでなく、それを通り越して「もとの状態よりも強くなる」という反応が起こります。
これを超回復と呼ぶんです。
この超回復のしくみについて、図で詳しく見てみることにしましょう。
まず、トレーニングをしっかりと行うと、疲労によって元気な状態「1」から一時的に「2」の状態に能力が低下します。
「限界までトレーニングを行った後の方が元気!」という人はいないでしょうから、これは直感的にイメージできるでしょう。
そして、時間が立つと疲れが抜けてきて、能力もだんだんと回復してきます。上の図で言うとグレーの矢印の部分です。ここまでが「回復」ですね。
しかし、ここから先が人体のスバラシイところ。
完全に疲労が回復すると、能力はただ元に戻るだけではなくトレーニング前の状態よりも上がるんです。これが上の図の「3」の状態にあたります。
だから回復に『超』が付いて超回復と言うわけなんですね。(^-^)
超人的な体や能力は、これを何度も繰り返すことによって造られていくのです。
別の言い方をすれば、トレーニング=超回復のために行うもの、と言ってもいいでしょう。
だからどんなにキツイ思いをしても、どんなに周りから見て勇ましく見えても、超回復の効果が引き出せなくてはトレーニングの意味は無いのです。これだけは絶対に忘れないで下さい。
※「トレーニング」・「超回復」という用語について
当サイトでは筋力トレーニングとダイエットに関する情報を主に扱っているため、「トレーニング」という用語を主に筋力トレーニングを示すものとして使用しています。
ただし、筋力トレーニングとスポーツなどの技術的トレーニングでは、トレーニングに必要な時間や適切な量・回復時間などに大きな違いがありますので、スポーツのためにトレーニングメニューを組む場合はその点に注意してください。
超回復は運動だけじゃ起こらない
大事な事なのでもう一度確認しておきます。
運動の直後には疲労で能力が低下します。そして適切な休養を取ることによってはじめて超回復が起こるわけです。
それじゃあ、疲労が完全に回復する前にまたトレーニングを行ったら、一体どうなるのでしょうか?
トレーニングした直後は能力がダウンし、休養によって能力がアップするわけですから、完全に回復しないうちに次のトレーニングをしてしまうと、どんどんと能力が低下していってしまいます。
これがいわゆるオーバートレーニングという状態です。
図を見てもらうと分かると思いますが、オーバートレーニングになると何もしないよりも弱くなっちゃうのでまさに骨折り損なのです。
だからこそ、間違った方法でのトレーニングや”やり過ぎ”は絶対NGなんですね。
オーバートレーニングになるくらいなら、テキトーにサボりながら時々体を動かす方がずっと意味があります。
その方が怪我もしなくて済むし、能力の現状維持が可能だからです。
だから目的に合わせて、
・どんどん強くなりたい人→超回復した頃に次のトレーニングを。
・健康や体力維持が目的の人→時々習慣的にトレーニングを。
というように、超回復のしくみを理解した上で自分の目的に合った計画を立てるようにしてください^^
(管理人へのご連絡は不要です)