ホームジムの床は大丈夫?
ホームジムの床は大丈夫?バーベル・ダンベル・ベンチ・・・とトレーニング器具をそろえて行くと、気になってくるのが床の耐久性です。
床が抜けないかと心配でトレーニングに集中できない!なんて事にならないように、ホームジムの床の強度について考えてみましょう。
構造による強度の違い
当然ですが建築物としては鉄筋コンクリートの家よりも木造の方が弱く、更に1階よりも2階の方が構造的には弱いと考えられます。
そんな訳でここでは最悪の環境である”木造2階部屋のホームジム”を中心に考えていく事にしましょう。
木造の床の耐久重量
木造の床であっても、現在の建築基準に基づいて建てられた家であれば1平方メートルあたり180kg程度までの重量に耐えることができるようになっています。
この数字から単純に考えると部屋全体ではかなりの高重量に耐えられる事になりますが、これはあくまでも新築の住宅を前提としていて、しかも重さが均等に掛かった場合の話であることに注意してください。
実際には年月の経過で弱っている場合もあるでしょう。
さらに、重さが偏って集中したりするとその部分から床が抜ける可能性も無いわけではありません。
また、普段は大丈夫でも地震などで大きな事故に結びつく危険もあるはずです。
トレーニング器具はかなりの重量物ですから、置き場所・置き方には十分な注意が必要です。
床への負担を減らす方法
そこで次に、床に負担を掛けないように器具を配置する方法を考えてみる事にしましょう。
重い物は部屋の端に置く
床の強度は柱や壁に近いほど強くなります。だから同じ重量でも部屋の端に配置した方が安全なのです。
ラックなど重さのかかりやすい器具は、できるだけ部屋の端の方に配置しましょう。
重量のかかる範囲を分散させる
重量を1点に集中させればそれだけ危険性が増すことになります。
対策としては器具の脚の下に丈夫な板などを敷くことで、負荷を広い面積に均等に分散する方法が考えられます。
床に敷く素材は、軽くて強度の高いランバーコア合板(ベニヤ板のようなもの)などを使用すると良いでしょう。
ランバーコア合板はホームセンターなどで購入できます。
更に合板の上にラバーマットなどを敷くと、より重量を分散させ、振動や衝撃も和らげることができます。
ウェイトをセットしたままにしない
トレーニングを行った後はバーベルからプレートを出来るだけ外すようにして、重量物の置き場所を分散させましょう。
床の補強工事を行う
古い建物で構造に不安がある場合や、高重量のウェイトを置きたい場合は補給工事を行なう手もあります。
床の重量補強工事はピアノやビリヤード台などの重量物を置く目的でも一般的に行なわれていますから、それほど珍しいというわけではありません。
建築やリフォームを行なっている業者にたのめばすぐに見積もりを出してもらう事ができるでしょう。
工事にかかる代金は家の構造などによってもかなり異なりますが、20万円台くらいから可能だそうです。
マンションの場合は?
鉄筋コンクリート造のマンションの場合は耐久重量が木造よりも高いので、木造住宅よりも安全でありますが、振動や騒音によって苦情を訴えられる可能性が高くなります。
どうしてもホームジムを構築したい人は、物件選びの際に集会場や駐車場の上にある部屋を選ぶのがオススメです。
トレーニングマットの例
トレーニングマットにはいくつかの種類があり、もっとも手軽で安価なのが塩化ビニル系の素材(PVCなど)で出来ているマットです。
重量も軽いので移動も簡単。ベンチの下や脇に敷くくらいならこれで十分でしょう。
ただし、パワーラックの下に敷いたり、広い範囲でホームジムの床をカバーするのであれば、強度があり器具の形に合わせて組み合わせも可能なラバーマットが最適だと思います。
※ご注意!ホームジムの安全性について
このコンテンツでは出来るだけ床に負担をかけずにホームジムを構築する方法を解説していますが、必ずしもその安全性を保障するものではありません。
ホームジムを構築する際はその住宅の安全性を十分に考慮し、ご自身の責任において行ってくださるようお願いいたします。
(管理人へのご連絡は不要です)