懸垂に便利な器具の自作
懸垂やラット・プルダウンは背中の筋肉、特に広背筋を鍛えるのに有効な筋力トレーニング種目です。
しかし、比較的大きな重量を扱えるだけに、握力が弱ってしまわないように工夫する必要があるのが不便なところです。
そんな時、一番良いのは専用のリストストラップを巻きつけたり、トレーニンググローブを使うこと。
でも、場合によってはストラップがどうしても上手く巻けなかったり、グローブを買う予算を節約したい!という事もあるでしょう。
そんな時のためにグリップを滑りにくくし、手の平の皮膚を保護するための自作グリップカバーの作り方を紹介したいと思います。
グリップカバー作成の材料と道具
自作グリップカバーを作るための材料と器具は、以下の通りです。
自転車のタイヤチューブ
まず、これがメインの材料です。
当然ですが、新品のタイヤチューブを購入するのではなく、いらなくなって捨てるものを使いましょう。
(新品を買うお金があるくらいなら、ちゃんとしたトレーニング用グローブが買えますからね。)
廃棄するタイヤチューブは、近所の自転車屋さんなどに頼めばすぐに手に入ると思います。
粗大ゴミとして捨てられている自転車のチューブを使うという手もありますが、自治体によっては廃棄物を資源として扱っている場合もあるので、黙って持ち去ってドロボウ扱いされないように注意してください。
ハサミ
普通のハサミです。タイヤチューブを切るために使います。
100円均一などで売っているハサミでも切れないことはありませんが、家に洋裁用の大きなハサミなどがある場合は、そっちを使った方がたぶんキレイに切れます。
紙やすり
工作などに使う紙やすりです。
紙やすりには例えば「80番」とか「1000番」というように番号が付いているのですが、番号が小さい物ほど目が粗く、ザラザラした仕上がりに、大きな物ほど目が細かくスベスベになります。
滑り止めのグリップがスベスベでは意味が無いので(笑)今回は100~200番前後の粗い紙やすりを1枚用意してください。
紙やすりはホームセンターなどに行けば一枚20円~30円くらいで買えます。
グリップの作成
それでは、自作グリップ作成の手順を解説します。
ステップ1:グリップの切り出し
まず、自分の手の大きさよりも少し大きめの幅にチューブを切り取りましょう。
大体12~13センチくらいで大丈夫だと思います。
少し大きめに切っておけば、後で端っこを切断してサイズ調整できます。
自転車のチューブは中にゴム同士をくっつかないようにするための白い粉(ベビーパウダーのようなもの)が入っているので、切る時は新聞紙などを敷いておいたほうがいいです。
切り取った部分は、次のステップに進む前に水洗いしておきましょう。
ステップ2:切り開き
チューブの一箇所を真っ直ぐ縦に切り開きます。
当たり前の話ですが、鉄棒やラットマシンのグリップにかぶせるための加工です。
ステップ3:表面・裏面のヤスリがけ
外側の面に紙やすりをかけて、表面をザラザラにしておきます。
気休め程度ですが、 摩擦が大きくなり、滑り止め効果が生まれるというわけです。
最後に水でよく洗って乾かせば、鉄棒・ラットプルウンに活用できる自作グリップカバーの完成!
手にマメが出来やすい人や屋外の鉄棒などで懸垂をする人は、試してみる価値アリです。
(管理人へのご連絡は不要です)