トレーニング記録を付けよう
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前の項目にも書きましたが、初心者の頃は何も考えずにただ体を動かしても、トレーニング効果を実感することはそれほど難しくありません。
しかし、ある程度経験を積んでくるにつれて成長の速度はゆるやかになり、時には壁にぶつかってなかなか成長できないという体験をするはずです。
能力は一直線には向上しない
はじめに次の図をご覧ください。
これはトレーニングをしている人の成長を表したイメージ図です。
前の項目と少し似ていますが、今度は特に後半の部分に注目してみて下さい。
黄色い矢印のあたりでは、能力が一直線に上がって行くのではなく、上下を繰り返しながら少しずつ成長しているのが分かると思います。
これは私の経験から書き出したイメージ図に過ぎませんし、もちろん個人差も大きいので絶対とは言えませんが、多くの方がこのような感じで成長していくのではないかと思います。
人間の体は機械ではありません。
体調が悪くなる時もありますし、いつも効果的な運動・食事・休養を完璧に行うことが難しい時もあるでしょう。
どんなにしっかりと生活を管理してトレーニングを行っていても、調子が出ないという時もありますから、能力はトレーニングによって一直線に伸びていくようなものではないという事をまずは意識しておいてください。
これまでの解説で、トレーニングで能力を継続的に成長させ続けて行くの事がなかなか難しい作業である、という事が分かっていもらえたと思います。
しかし、少しでもスムーズに能力アップしたい!そう思うのが当然でしょう。
そんな時に役立つのがトレーニング記録です。
トレーニング内容と成長の関係は?
記録には、毎回どんな内容でトレーニングしたかを出来るだけ細かく記録しておきます。
そうすれば、過去の記録からトレーニング内容と成長の関係を見てみることで、どんな内容のトレーニングが自分の体に合っているかという事がだんだん分かってくるでしょう。
面倒くさくならない程度で良いので、トレーニングをした時間や体重、その時の体調や感じた事などできるだけ細かく書き込んでおくことをオススメします。
そうすると、例えばこんなようなことが分かったりします。
1.仕事の後よりも休日のトレーニングのほうが調子が良い
2.トレーニング量を少なくしても効果はあまり変わらない
3.下半身のトレーニング量と増やすと体重が減りやすい
4.トレーニング時間が短い方が体調が良い
5.筋肉痛が完全に抜けてから、更に1日後くらいが超回復のタイミング
もちろん人によっては全く違う結果になることもよくあると思いますが、それはそれで良いのです。
自分に最適なトレーニング法を見つけていくためには、自分自身のデータを記録していく事が一番重要だと思います。
トレーニングの内容を調整する
勘や記憶に頼ってトレーニングしていると、本当に進歩しているのかどうか不安になったり、逆に効果的なトレーニングをしているつもりでも長い間進歩が停滞してしまっている可能性も出てきます。
記録をつける一番の目的は、過去の記録を振り返って分析した内容から、トレーニングの内容を調整する事です。
例えば長い間進歩していない部分があれば、別のトレーニング法を試してみたり、休養の日数を調節して超回復を引き出せるようにしたり、体重の増減から食事の量を調節したりするわけです。
前の項目にも書いたように、体は新しい刺激に対して敏感に反応する性質を持っていますから、ちょっと調整を加えただけでも劇的に進歩することがあります。
いちいちメモを取るのはちょっと面倒ですが、手間をかけた以上の効果があると思いますよ^^
(管理人へのご連絡は不要です)