成長期の筋力トレーニング
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第二次成長期が終わる10代後半までの期間は、スポーツやトレーニングに熱中できる反面、体がデリケートな時期でもあるので、特に強度の高い運動を行う場合は注意が必要です。
そんなわけで今回は、いわゆる成長期の方が筋力トレーニングをする時の注意点ついてまとめてみました。
筋力トレーニングの強度に注意
成長期というのは体を造っている期間ですから、建物にたとえると、
「設計図に従って新しい木材や鉄筋を組み立てている真っ最中!」というような状態と言えるでしょう。
たとえ体力的に優れてる人だとしても、言い換えればどんなに素晴らしい設計図と良い材料を使っていたとしても、骨組みが完成するまではまだまだ不安定なのです。
何も運動をしていない人でさえ急激に骨格が伸びる事で関節に痛みを感じたりする事があるくらいですから、 そんな状態の体に強すぎる負荷をかけることは、作りかけの家に重い屋根を乗せるようなもの。
もしも無理をして柱が傾いてしまったら修理するだけでも大変です。
筋力トレーニングを行う場合は、 限界に近い(1~5回しか持ち上げられない)重量でトレーニングしたり、ヘトヘトになるまで体を追い込むようなトレーニングを繰り返す事は避けましょう。
栄養・休養は十分にとる
そして特に重要なのが、次の2点です。
成長期の栄養補給
体を成長させつつ、筋肉も鍛えるにはかなりの材料とエネルギーが必要です。
10代・20代の時期は多少の無理をしても若さでカバー出来るので、栄養にはあまり関心が無いかも知れません。
しかし、成長期の栄養状態は将来の体の成長にとても大きく影響します。
基本的な事だけでも栄養についての知識を身に付けて十分な栄養補給を心がけて下さい。
成長期の休養と睡眠
これは超回復についても言えることですが、人間の体は活動している時間ではなく休養している時間に成長するのです。
成長ホルモンの分泌が寝ている間に活発になる事からも、成長期に休養することがどれだけ重要になるかは想像できると思います。
やりたい事が沢山ある楽しい時期ではありますが、睡眠時間や休憩時間は削らないように心がけてください。
違和感を感じたらすぐに対処を
トレーニング経験が浅い人は自分の体の異常に気づくのが遅くなりがちです。
これは筋力トレーニングだけでなく運動全般に言えることですが、関節の痛みや違和感を感じた時、疲労が体に残ってトレーニングに集中できないと感じた時は、すぐに運動を中止し、症状が続くようなら病院で診察を受けるようにして下さい。
部活動などで一緒にスポーツをしている周りの人に気をつかったり、練習を休む事に抵抗を感じる人も多いようですが、無理をしても結局は努力の結果を台無しにしたり、周りの人にさらに迷惑をかける結果になってしまうだけです。
体調が万全でないのなら、勇気を持ってトレーニングを休んで下さい。
健康な体を維持できたら、トレーニングを休んだ分の遅れなんてすぐに取り戻せますよ!
(管理人へのご連絡は不要です)