人が太る原因は何か?

世の中には太っている人がいれば、痩せている人もいます。

だから特に自分が太りやすい体質だと考えている人は、自分自身の運命を呪っているかも知れません。

しかし、生物学的に考えると人間は太りやすいのが当たり前であり、「食べたら食べただけ太る」というのはごく自然なことなのです。

生物は生存を第一に考える

動物の世界を見ているとよくわかると思いますが、動物が本能で「腹八分目」ということを意識することはありません。

簡単に言えば、自分の目の前に食べ物があれば、限界までそれを食べ尽くそうとするのが普通です。

これはなぜかというと、食べ過ぎによる多少の悪影響よりも、とにかく生き残ることを第一にしているからです。

そもそも自然の世界では、食べ過ぎて困るというくらい食物がたくさん確保できることなんて滅多にありません。

例えて言うなら無人島に漂着した遭難者のような状態がずっと続くわけですから、とにかく食糧の確保が大問題で下手をすれば飢え死にというのが普通の状態です。

その過酷な生存競争を勝ち抜いていくには「食べられる時に、できるだけ食べる」というくらいの食欲が求められることになります。

だからこそ、人間を含めてあらゆる動物は食欲旺盛でなくてはならないのです。

文明の進歩が進化を追いぬいた?

しかし、とにかく食べることだけを考えていればよかった状況は、今では大きく変わりました。

文明の進歩で食料が十分に確保できるようになっても、本能としての食欲レベルに大きな変化はありません

文明の急激な進歩によって効率的に食糧を確保することが可能になり、少なくとも先進国ではあり余るほどの食物が確保できるようになったのです。

そうすると肉体の方もそれに合わせて「適度な食欲」に落ち着いてくれたらいいんですが、残念ながらそんなに都合よくは行きません。

それはなぜかと言うと、人間の肉体が進化するにはものすごく長い時間がかかるからです。
例えばここ100年という年月の間に食糧事情は大きく変化しましたが、人間の世代交代はせいぜい数世代。

これは生物が進化するにはあまりにも短い時間です。

その結果、私たち人類は、「野生の食欲と豊富な食糧」という、太って当たり前の環境で生きているのです(笑)。

食欲と付き合う方法を知る

そんな中で健康かつスリムな体を保っていくためには、やはり「食欲に負けない」という根性論だけでは不十分。

どうやって食欲と付き合っていくかということについて正しい知識を身につけ、それを実践するトレーニングを積んでいくしかないと思います。

当研究所にはそのための情報を色々とまとめていますので、どうか参考にしてみて下さい。

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