基礎代謝を増やしても痩せないって本当?
ダイエットに関する記事などを読んでいると、
「筋肉を付けると基礎代謝が上がって、それによって太りにくい体質を手に入れる事ができる。」
という話がよく出てきますよね。
しかし、これに対しては否定的意見を言う人達もいたりします。
はたして実際のところはどうなのか?
基礎代謝を増やすことは「やせ体質」につながるのか、それとも違うのか?
この点について、当研究所としての考えをまとめてみることにしましょう。
確かに基礎代謝は増えるけど・・・
まず、筋肉に負荷をかけるような運動をすると、筋肉が強くなって、その量も増えます。
見た目がマッチョになるとは限りませんがかどうかはともかく、筋力がアップしたり、メリハリのある体型になってくるわけです。
そして筋肉というのはそもそもエネルギーをたくさん使う組織なので、筋肉が増えると消費するエネルギーも増える事になります。
つまり「食事制限のワナ」と逆の反応が起こるということですね。
では、その基礎代謝量のアップはどれくらいなのか?
体重や性別などにもよりますが、これは一日に筋肉1kgあたり10kcalちょっとだと言われています。
コーヒーに入れるミルク(ポーション)1つ分くらい。
飴玉なら種類にもよりますが、だいたい1粒でしょう。
筋肉を5kg増やしたとすると50から70kcakくらいのアップになるので、1日にバナナ半分くらいのカロリーを余計に消費できる計算です。
ちなみに、筋肉で5kgの増量がどれくらいかというと・・・
男性がボディービルダーを目指してトレーニングして数年かかるくらいの筋肉量になります(涙)。
「じゃあ、女性がちょっと筋トレしたくらいじゃ、とても痩せやすい体になんてならないんじゃ・・・。」
これが「筋肉で基礎代謝を増やしても大したダイエット効果は期待できない!」と主張する人たちの根拠になっているわけです。
それでも筋肉をつける意味は大きい
しかし、たとえ基礎代謝の違いがそれだけだったとしても、実は筋肉を増やすことには大きな意味があります。
なぜなら、基礎代謝が上がれば、基礎代謝以外の消費カロリーも増えるからです。
人間の体の代謝をざっくり大きく2つに分けると、基礎代謝と活動代謝になりますが、基礎代謝が大きくなると自動的に活動代謝も大きくなるという性質があります。
次回の記事では、そのあたりについてもう少し詳しく解説していくことにしましょう。
(管理人へのご連絡は不要です)