裏技的ダイエット法の正体
言葉たくみに人を誘うダイエットのマニュアルは、一体どんな理屈で”運動不要”と言うのでしょうか?
その一例について説明しましょう。
言語というのはとても難しいもので、同じ1つの言葉でも、人によっては微妙に解釈(意味)が異なることがあります。
例えば
「ストレッチは運動だと思いますか?」
と聞いたら、「そりゃあ運動だよ。」と言う人もいれば、「運動と言うより準備運動みたいな感じだね。」と答える人もいるでしょう。
つまり、何を「運動」と考えるかということを無理やりズラしてしまえば、実際には体を動かす必要があるのに運動不要と言うことができることになります。
例えば
「エレベーターをやめて階段を使うのは、日常生活の一部なので運動じゃない。」
「料理をしながら、かかとの上げ下げをするだけなら、わざわざ運動している事にはならない。」
というような言い方をするわけです。
「あくまでも日常生活で体を動かしてるだけですよ~。普段の動作や行動を変えるだけで、ウォーキングやジョギングはしなくていいんです♪」
これを聞いて「なるほど!」と思えれば良いのですが・・・^^;。
本来なら状況がどうであろうと、自分の意志で筋肉を動かして動作をする必要があるなら「運動不要」という表現は不適切です。
運動を生活に取り入れやすくするのは良いダイエット法ですが、それを言葉でごまかして楽な方法だと勘違いさせるのはルール違反だと思います。
食事制限不要!の正体
食事制限の場合は、そもそもその重要性をごまかすことはできません。
どんなに一生懸命体を動かしても、好きな物をたらふく食べていたら、まず太ってしまうからです。
というわけで、”食事制限不要”と言うには、「食事制限とは何か」という部分を屁理屈でごまかすしか方法が無くなります。
例えば、
「間食はNGですが、食事メニューは変えないので食事制限じゃありません。」
「何でも食べていいので食事制限ではありません。ただし、量と食べる時間だけは注意して下さい。」
「量に制限はありません。食べる内容だけを変えて下さい。」
とか言ってみたりする(笑)。
食事制限がないというのは、普通に考えれば何の縛りもない、好きな物をいつでも好きなだけ食べられることになるはずです。
量はこれだけとか、夜は食べちゃダメとか、種類を変えるとかそういう事を言った時点で、既に食事を「制限」していることになるでしょう。
購入価値はない?
屁理屈を展開するダイエットマニュアルに全く購入する価値がないかというと、必ずしもそうとは言えないかもしれません。
少なくとも取材のために購入したマニュアルの中には、明らかに間違いであったり、健康被害につながるような内容のものはありませんでした。
ただ、楽に見えるのはあくまで外面だけで、ちゃんと実践するには正統派ダイエットとしての苦労は避けられないということだけは覚悟しておいて下さい。
返金保証は信用できる?
当研究所では、マニュアルの販売者に対して返金を求めたことがありませんので、返金保証の信用度についてはよく分からない、というのが正直なところです。
ただ最近は、販売者が個人であっても仲介会社が審査を行い、合格したものだけが販売されているケースも増えてきています。
そのため、販売者が行方をくらましたり、そのマニュアルの内容が詐欺的なものであった場合、仲介会社が損害を保証してくれるような制度を取っている販売者もいます。
返金保証をあてにする場合は、販売しているwebサイトや会社の信頼性を見極めてから申し込みをするようにしてください。
(管理人へのご連絡は不要です)