筋電図体験レポート2

前回の記事に引き続き、筋電図の体験レポートを書いてみます。

そして針筋電図へ・・・

前回の電極による筋電図の次は後半戦となる、ちょっと過酷(?)な針筋電図の登場です。

これには、電極パッドや電撃棒は使わず、その名の通り針を使います。

装置の本体は電極式筋電図の時と同じパソコンですが、今度はコードの付いた針がそれに接続されました。

ちなみにその針は、採血などに使う注射針よりも一回り細い感じのもの。
その針の先を筋肉に突き刺して、筋肉に流れる電流を測定するのが、針筋電図による検査です。

針式筋電図

針筋電図では前の記事で書いた電撃棒が登場しないので、ムチ打ちの刑には処されないのですが・・・

針を筋肉に指すので、当然そっちの痛みがあります。
ムチ打ちの刑から一転、針刺しの刑です(涙)。

神経や筋肉の働きを見るのが目的だから、当然麻酔などはかけられません。

上腕二頭筋の針筋電図

「じゃあ、まずは上腕二頭筋から測定しましょう。」
と先生が執行宣言をし、いよいよ検査開始。
(※先生は研究所長がトレーニーであることを知っているので、説明には筋肉の正式名称が使われます(笑))

上腕二頭筋の肘に近い部位に針が差し込まれましたが、これはそんなに痛くありません。注射や採血の時とほぼ一緒です。

そして、針が適度に差し込まれたら今度は、
「腕に力を入れてみて下さい」
と指示を受けました。

先生が私の腕を強く抑えつけ、私はダンベル・カールの時のようにフルパワーで腕を曲げようとします。

二人で力比べをしているような状態です。

力比べと筋電図検査

そうすると筋電図の装置からは「ジジジジジ・・・」と大きなノイズが聞こえてきました。
恐らくこれが、筋肉の内部を流れる電気をとらえた時の音なんでしょう。

「ちょっと力を弱くして下さい。」
と言われて、力を加減すると、「ジ・ジ・ジ・・・」とノイズも小さく穏やかになります。

つまり、筋肉が強く収縮すれば、強い電流が測定され、弱く収縮しているときは弱い電流が測定されるというわけです。

スポーツ科学と針筋電図

この原理で考えれば、特定の部位に針をさしたまま動作を行うことで、その筋肉がどれだけ使われているかが分かるでしょう。

例えば、スクワットをする時に下腿三頭筋に針を差しておけば、スクワット中に下腿三頭筋がどれくらい強く収縮しているか?ということが分かるという具合ですね。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP