オーバートレーニングの自覚症状
筋力トレーニングをしている人は、筋肉を強くするため、あるいは太くたくましくするために努力していると思います。
しかし、オーバートレーニングの状態になると、全くの逆効果。
筋肉は強くなるどころか、どんどん弱く・細くなってしまうのです。
努力したのにマイナスの結果・・・という最悪の事態を避けるために、オーバートレーニングの自覚症状についてまとめてみることにしましょう。
オーバートレーニングとは?
おさらいとして、まずはオーバートレーニングについて書いておきます。
オーバートレーニングというのは、体がトレーニングによるダメージから完全回復する前に、次のトレーニングをしてしまうことです。
なので、早い段階でこれに気づかないと、ダメージがどんどん蓄積されて行ってしまうことになります。
オーバートレーニングの自覚症状
それでは、どんな症状が出た時にオーバートレーニングを疑うべきなのでしょうか?
筋力の停滞・低下
「いつもの重量が持ち上がらなくなったり、同じ重量でいつもやっている回数がこなせない・・・。」
こういう事が繰り返し起こる時は、まずオーバートレーニングを疑うべきです。
また、筋力アップを目指して一生懸命トレーニングしているのに、ずっと同じ重量で停滞していて成長がない・・・という場合も、危険信号と言えるでしょう。
筋肉の痩せ・体重の低下
オーバートレーニングの状態が続くと、筋肉が細くなり体が痩せてくることが多いです。
特に、体重や食欲まで低下してきているようなら、事態はかなり深刻です。
不眠、感情の不安定
オーバートレーニングにより体が完全に回復しない状態が続くと、精神面にも影響が出てきます。
ストレスに弱くなり、小さな事でイライラしたり、夜になかなか眠れない、なんとなく気分が落ち込むというような症状が出ることもあります。
関節の痛みや疲労感
筋力トレーニングでダメージを受けるのは、筋肉だけではありません。
特に筋肉と骨をつないでいる腱などは、回復に時間がかかる組織なので、重量や回数が順調であっても油断は禁物です。
なので、肘や膝、肩などの関節に違和感や痛みがあるなら、オーバートレーニングの可能性を疑いましょう。
また、内蔵に疲労がたまると、運動時の疲労も大きくなってきます。
いつもと同じメニューをこなせても、何となく体が重い、疲労感が大きいと感じる場合は要注意です。
「不調の時はまず休む」ことが原則
人間の体には、トレーニングだけでなく普段の生活でも負荷がかかっています。
だから、生活のリズムの変化や微妙な体調不良によっても回復速度が落ちることは珍しくありません。
過去に問題なくこなせていたトレーニング頻度だったとしても、オーバートレーニングにならないとは限らないのです。
実際にオーバートレーニングというのは、本人に自覚がないまま進行することも多いものです。
これを防ぐのに最も有効な方法は、少しでも問題を感じたら、まず休養を多めに取ってみることでしょう。
熱心なトレーニーは調子が悪くなると、トレーニングの内容を変えることで問題を解決しようとする事がよくあります。
しかし、どんな方法もオーバートレーニング状態では意味が無いのですから、まず不調の原因が疲労でないということを、十分確かめる必要があるということです。
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