胃が小さくなるって本当?
食事制限をして食べられる量が少なくなると「胃が小さくなった」なんて表現することがあると思います。
逆にいつも満腹まで食べるようにしていると、一度に食べられる量が増えてきて、「胃が大きくなった」と表現する人がいます。
さて、食事の習慣などによって、実際に胃袋が大きくなったり小さくなったりすることはあるのでしょうか?
胃袋の大きさは変わらない
そもそも、胃袋は伸縮する臓器です。
つまりたくさん食べ物が入ってくれば、それを受け入れるために大きく伸びたり、消化するものが無くなれば縮んだりする機能を持っています。
しかし、それはあくまでも一時的な話。
元々持っている大きさの範囲で伸びたり縮んだりしているだけです。
そして結論から言うと、食べる量によって胃袋そのものの大きさの最大値が変わることは無いと言われています。
つまり、満腹まで食べることを習慣にしたからといって胃袋が巨大化したり、逆に食事制限を続けたからといって半分の大きさになったりはしないと言うことです。
機能と感覚の問題
それではなぜ、胃が大きくなったり、小さくなったりするように感じるのでしょうか?
それは主に、胃の働き方に原因があるようです。
いつもたくさん食べるようにしていると、胃はそれに適応するように機能を活性化させます。
、それによって受け入れられる食物の量が増えたり、満腹感を感じにくくなったりするのです。
逆に食事制限を続けていると、胃は無駄なエネルギーを使わずに最低限の仕事だけをするようになります。
こうなると、少ない量で「もう限界!」と満腹感を感じるようになるということです。
この現象は、柔軟体操をイメージすると分かりやすいでしょう。
人間の手足や筋肉の長さは、そう大きく変化するものではありません。
でも毎日柔軟体操をしていれば体はどんどん柔らかくなりますし、逆にサボっていれば限られた範囲でしか曲げ伸ばしができなくなりますよね?
胃袋も同じ、いつも使っている機能は強化され、逆に使っていない機能は低いレベルに落ち着いていくということです。
習慣によって大きく変えられる
胃袋が根本的に大きくなったり小さくなったりすることはありませんが「満腹感を感じるレベル」については習慣によって大きく変えることが可能です。
研究所長はその昔、食事の時はご飯を5~6杯とさらにパンを食べ、外食すればとりあえずメニューを2つ頼んで食べ終わってから追加注文を検討する・・・というような感じでした。
しかし、食事を一定量に制限する生活を続けた結果、今では「0.8人前くらいの食事が丁度いい」くらいになっています。
アメリカで超肥満の人に対して行われているような胃の縮小手術を行わなくても、少食の習慣を一度身に付けてしまえば、ストレスの無い状態で体型をコントロールすることは決して難しくないのです。
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