水抜きダイエットは最後の裏技

ダイエットの時には水分を積極的に飲むようにした方が、体脂肪を減らすために有効である、ということは「ダイエットと代謝」にも書いた通りです。

水分は人間にとって最も重要な栄養素ですから、正攻法のダイエットを行うときに「水抜き」はNGであることは間違いありません。

ただし、あくまでも一時的ではありますが、水抜きには体重を減らし、体をスリムに見せる効果もある、ということも一応知識として説明しておきましょう。

確かに痩せる?水抜きダイエット

ほとんどの方が知っているとは思いますが、人間の体を構成する物質の中で一番多いのが水分で、その割合はおよそ60%にもなります。

血液やリンパ液のように、いかにも水っぽいもの以外にも、約60兆個あると言われる細胞一つ一つが水分を含んでるので、すごく極端に言うと人間の体は一種の水風船のようなものとも言えるかもしれません(笑)。

そして水分というのは脂肪分などの栄養素よりもずっと代謝が早いという性質を持っていて、水分摂取量を少なくすれば体内の水分量はあっという間に少なくなって、体は軽く、そして細くなります。

体内の水分量を減らすことで、一時的に体を細くすることは可能です

研究所長の知っているケースでは、体重70kgの男性が特に運動も食事制限もせずに、水抜きによって2週間で7kgのダイエット(見せかけではありますが)に成功した例もありました。

2週間で体重の10%減というのは地道に体脂肪を落とす正攻法のダイエットではとても無理な数値でしょう。

水抜きの具体的な方法

水抜きダイエットは、次のどちらかの方法によって行うことが多いようです。

体重を減らす水抜きダイエット

一日に摂っている水分の量を大まかに測って、そこから「一日100mLずつ」という風に水分(お茶やジュース等も含む)の量を減らしていくという方法です。

体重を減らしやすいので、計量をパスしなくてはならないプロボクサーなどに向いている方法と言えるでしょう。

見た目の状態を整える水抜きダイエット

ボディビルダーのように「見た目」を競う競技の場合、体を見せる「試合」の半日前、あるいは一日前から水分をほとんど摂らないことで、体脂肪率をより低く見せるという方法もあるようです。

命がけの水抜きダイエット

ただし、どちらの場合も生命維持に最も重要な水分を制限するわけですから、そのリスクについては十分に覚悟しておくべきでしょう。

脱水症状で死亡する例は決して少なくないので、まさに命がけの「裏技」です。

体重別のスポーツや肉体美を資本とする仕事をしている方は、どうか水抜きのような裏技を使わなくても良いように、に正攻法のダイエットに励んで頂きたいと思います。

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