ダイエット運動と効率の関係
ダイエットのための運動として最適なのは、それほどキツくなく20分以上の長い時間続けて行える運動である、という話は有名です。
しかし、「低負荷×長時間」が理想とは言っても、時間の都合でなかなか長時間の運動を行えない場合もあるでしょう。
というわけで今回は、ダイエットの時の運動強度とエネルギー(カロリー)の消費効率について考えてみたいと思います。
運動効率とエネルギー消費
単純に運動と消費エネルギーの関係を表すのであれば、
消費エネルギー=運動強度×運動時間
という数式が成り立ちます。
つまり、運動の激しさを「1」として、その運動を30分行うのと、運動の激しさ「1.5」で20分行うのはほぼ同じエネルギー消費になるということです。
なぜ「低負荷×長時間」が基本なのか?
上記の数字だけを見れば、ダイエットのための運動に関しても出来るだけ高い強度で行った方が効率が良さそうに思うかもしれません。
そして実際に、ハードな運動の方が時間あたりの勝利カロリーは大きいのです。
それでは、なぜダイエットのための運動として「低負荷×長時間」が基本と言われることが多いのか?
その理由は、大きく分けて2つ考えられます。
脂肪がエネルギーとして使われやすい
『心拍数と運動強度』のコンテンツにも書きましたが、脂肪が直接エネルギーとして使われる割合が高いのは、ある程度余裕を持って(低い心拍数で)運動している時である、というのが一つ目の理由です。
言い換えれば、キツイ運動では糖質がたくさん使われるのに対して、楽な運動では脂肪がよく燃えるから、時間的な制約のことを考えなければ「ダイエットのためには効率が良い」ということです。
体への負担が少ない
もう一つの理由は、低負荷×長時間の運動の方が、高負荷×短時間の運動よりも体に負担が少なく、事故や障害の危険も少ないということです。
特に運動不足の人がダイエットを始める時には、これは重要なポイントになるでしょう。
短時間運動でダイエットを成功させるには?
「低負荷×長時間」がダイエット運動としてオススメであることは間違いありません。
しかし、どうしても運動できる時間が短い場合は、運動の強度を上げることによって消費するエネルギーを増やすというのも一つの方法だと思います。
低負荷の運動に比べれば、多少は脂肪燃焼効率が悪くなるかもしれませんが、それもあくまで比率の問題。
運動によるトータルのエネルギー消費量が上がれば、その結果は必ずダイエット効果として現れてくるはずだからです。
どうしても短い運動時間でダイエットを行わなくてならないという人は、体を少しずつ慣らしつつ、運動強度を高めにすることで消費エネルギーを増やすようにしてみると良いでしょう。
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