ダイエットと恒常性のイメージ図

人間の体が一定の状態を保とうとする恒常性という性質については、
「体重維持とリバウンド防止」
「リバウンドしないために」
「停滞期を乗り切る方法」
などのページでも解説しましたが、今回はさらにイメージ図を使って説明してみましょう。

恒常性は特殊な階段

研究所長のイメージでは、恒常性というものは下の図の様にちょっと特殊な形の階段のような形をしています。

恒常性は特殊な階段

ダイエットで言えばこの階段の上の方には「理想の体型」とか「目標体重」というゴールがあり、下の方には理想とは正反対の、欲望任せで不健康、怠惰な状態が地獄の様に待ち構えているとイメージしてください。

これからダイエットを始める人は、階段の途中のほぼ平坦な部分に立っています。とりあえずそこに居れば快適で、階段を上るための労力は必要になりません。

目標に向かって進むとき

ところが目標に向かって進むとなると、そこには恒常性の大きな壁が待ち構えています。
これは「何か始めるのは面倒くさい」「今までのままでいいじゃん」の壁です(笑)。

目標に向かって進むとき

乗り越えてダイエット成功に向かうためには、今までに発揮していなかった大きな決意と努力が必要です。

特にいままでずっと同じステップに座ってのんびりしていた場合は、そもそも移動する能力が鈍っていますから、さぞかし苦労する事でしょう。

恒常性の現状維持メカニズム

目標に向かって進むのはなかなか険しい道ですが、壁を登りきって平坦な場所にたどり着いてしまえば現状維持はかなり楽になります。

恒常性の現状維持メカニズム

大幅なダイエットをしようと思えば目標達成までには何度か壁を乗り越えるための苦労がありますが、これを繰り返せればやがてゴールにはたどり着けるのです。

現状維持でも油断は大敵

しかし恒常性の階段は、平坦に見えるところもちょっとだけ坂道になっています。
これは人間の心の奥底にある欲望によってできている坂道です。

だから全く何の努力もしないと、少しずつ下に滑り落ちるようになっているのです。

現状維持でも油断は大敵

それでもそんなに急な坂ではありませんし、恒常性の現状維持機能によって階段のステップの端っこでストップがかかるようになっています。

それでも一応、油断して落ちていかないようにしなくてはなりません。

努力の途中で挫折するとき

目標に近づくために壁を登っているときは、慌てず注意深く進む必要があります。

もしも壁の途中から落ちてしまうと、落下に加速がついてしまって、ひどい場合は努力を始めた場所を通り越して転がり落ちることがあるからです。

努力の途中で挫折するとき

いわゆるリバウンドで太ってしまうのは、この落下加速が大きな原因となっています。

・・・どうでしょう?ダイエットの流れと難しさがよりイメージしやすくなったでしょうか(笑)?

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