筋肉痛までの日数と年齢の関係

筋力トレーニングや激しい運動を行った翌日にはケロリとしているのに、翌々日になってから筋肉痛に襲われたりすると「年のせいだよ。」なんて言われることがあります。

しかし、年齢と筋肉痛が起こるまでの時間には本当に相関関係があるのでしょうか?

筋肉痛の種類

一口に筋肉痛といっても、運動直後に起こる筋肉痛と半日~数日たってから起こる筋肉痛とでは、その仕組みは異なると考えられています。

一般的に「年を取ると遅くなる」と言われているのは遅発性筋肉痛と呼ばれている後者ですので、このページではこちらに焦点をしぼって考えて行きたいと思います。

年齢と筋肉痛の科学的データ

実際に年齢別のグループを作成して運動を行った場合でも、年齢によって筋肉痛が出るまでの時間に差があるといったようなデータは見つかっていません。

つまり結論から言えば、「年を取ることによって筋肉痛が遅く出る」という事は科学的に証明されていないのです。

「筋肉痛が遅くなる」と言われる理由

それでは、なぜ年を取ると筋肉痛が遅くなると言われるようになったのでしょうか?これにはいくつかの可能性が考えられます。

筋肉の使用頻度との関連性

研究所長の経験では、普段から筋力トレーニングなどで筋肉を活性化させている人ほど筋肉痛が早く出て、逆に筋肉が鈍っている人ほど遅く出る傾向にあるようです。

今までたくさんの人と一緒にトレーニングをしてきましたが、20歳くらいの若い人でも筋力トレーニングの経験が無いと翌々日に筋肉痛が出るということがよくありました。

筋肉痛が出るまでの時間は、筋肉の状態と関係があると考えられます

しかし、そういう人でも筋トレを続けているうちに筋肉痛のタイミングが早くなり、やがて1日後には筋肉痛が出るようになったのです。

どちらかといえば、年齢の若い層の人たちほど運動の機会が多く、年を取るほど体を動かさない人が増えるでしょう。

つまり、実際の年齢ということよりも、年を取ると運動をする機会が少なくなって、それが筋肉の反応を鈍らせているという可能性が高いと思います。

運動の種類との関連性

他の条件が全て同じでも、運動の強度や量によって筋肉痛が出るまでの時間は異なってきます。

一般的には強度が高く、量の多い筋力トレーニングを行えば筋肉痛の程度も大きくなり、その分「痛み始め」も実感しやすくなるわけです。

筋肉痛が出るまでの時間は、運動の内容と関係があると考えられます

このため、力をセーブすることなく自分自身の体を酷使できる年齢の若い人たちの方が、早い段階で筋肉痛を感じ取れるという可能性はあると思います。

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