音楽と筋力トレーニング

スポーツと音楽は、もともと相性の良いものです。

多くのスポーツジムでは何かしらの音楽をBGMとして流している事が多いですし、最近ではMP3プレイヤー等に好きな音楽を詰め込んで、それを聞きながら汗を流しているトレーニーを数多く見かけるようになりました。

今回は音楽が筋力トレーニングに与える具体的な影響について考えてみたいと思います。

音楽は気分を高揚させる

誰でも好きな音楽を聴いてワクワクしたり、逆に気分が落ち着いたりしたという経験があると思います。

実際に、音楽が脳の活動やホルモンの分泌量を変化させることを証明するような実験結果は数多く存在しているのです。

こういう事を考えると、音楽が人間の心理状態に影響を与えているということは間違いありません。

そして、これは何となく想像がつくと思いますが、心理状態は筋力の強さにも影響を与えます。

なぜなら心理状態が変われば、筋肉に対して命令を出す脳の状態も変わるからです。

気分を高揚させる音楽は、筋力にも影響を与えます

つまり、科学的に考えても、気分が高揚するような音楽を聴きながら筋力トレーニングを行えば、普通よりも強い筋力を発揮できる可能性は大きいということです。

時間管理の目安になる

筋力トレーニングの効果を十分に引き出すには、時間管理も重要です。

「休憩時間を管理しよう」のコンテンツで書いたように、セット間の休憩を取りすぎると成長ホルモンの分泌量が低下しますし、トレーニング全体の時間が長すぎても集中力が低下して効率の低下が起こります。

しかし、トレーニングを行う時に決まった音楽を聴くようにしたり、一定の時間数だけ音楽が流れるようにしておくと、
「あ、もうこの曲か。ちょっとペースが遅いな・・・」とか
「今日は全曲終わってしまった。ちょっと時間がかかり過ぎたかな?」
というように直感的な時間管理が可能になります。

運動後にはリラックス効果も

筋力トレーニングのように激しい運動を行った後は、コルチゾルというストレスホルモン分泌量が増加します。

このコルチゾルにはありがたくない事に筋肉のタンパク質を分解する作用があるため、トレーニング後には出来るだけ無駄な緊張をほぐしてリラックスすることで、コルチゾルの分泌を抑えることが望ましいと考えられています。

ピアノ

クラシック等の静かな音楽には人をリラックスさせる作用があり、聴く事によって実際にコルチゾルの分泌レベルが低下することも確認されているそうです。

筋肉の分解を防ぐためには筋力トレーニング後はこれらの音楽を聴きながら、ゆっくりとストレッチなどを行うのが理想です。

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