筋トレとミニマックス法2

前回の「筋トレとミニマックス法1」に引き続いて、筋力トレーニングに関する色々な行動に対して「損得勘定」を基準にして考える場合の具体例を紹介しましょう。

筋トレの頻度(休養日数)に関する判断

熱心に筋力トレーニングを行っているトレーニーなら、「休養日数を何日にするか?」という問題について悩んだ事があると思います。

そこで、例えば脚の筋力トレーニングを行って、次にまた脚の筋力トレーニングを行うまでの休養日数を3日にするか、それとも4日にするかで迷った場合のリスクとリターン(利益)の関係を考えてみましょう。

トレーニング計画と休養日

仮に休養を3日として、それが短すぎであった場合、待っているのはオーバートレーニングの症状です。

オーバートレーニングというのは自覚するのが難しい場合も多いので、下手をすれば数週間、数カ月経ってから「最近調子が悪いな・・・」という事態になる可能性もあります。

逆に、休養を4日としてそれが1日分だけ休みすぎだったとした場合はどうでしょうか?

実はこの場合、失う物はほとんどありません。

もしも3日で筋肉が完全回復(超回復)していたとしても、一日余計に休んだくらいで超回復の効果が消えてしまうことなどまず無いからです。

休養を取りすぎたとしても大きなリスクにはなりません

だからミニマックス法の考え方で言えば、休養日数はまず4日に設定し、3日にするかどうかを検討するのは少なくとも「4日なら問題なし」ということを確認してからということになるでしょう。

トレーニングメニューの変更

次に、新しい筋力トレーニング種目や方法(扱う重量やセット数など)を変更するかどうか迷った場合について考えてみます。

「変更しない」、つまり今までと同じ方法で筋トレを続けることを選択した場合のリスクは、何といっても「成長のチャンスを逃す」事です。

筋トレの方法を変えることによって飛躍的に筋力が付いたり筋肥大が起こることはよくありますので、これはなかなか大きなリスクと言えるでしょう。

逆に「変更する」と判断した場合のリスクは、新しく導入してみた方法の効果がイマイチだったりとか、今までに行っていた筋トレ種目をこなす能力が多少は低下する、というあたりでしょうか。

しかし、方法を変えてみてそれが自分に合わなかったとしも、それを元に戻すのは比較的簡単ですから、保守的な考え方である「今までのメニューをそのまま行う」の方が実はリスクの高い選択であると言えるのではないでしょうか。

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