筋肉の回復速度と成長速度の関係

建設業や運送屋さんのように筋力を使う仕事をしている人と、プログラマーや事務員のように机に向かって仕事をしている人では、どちらがより「力持ち」だと思うでしょうか?

恐らく多くの人は「筋力を使った仕事をしている人」と答えることでしょう。
確かに、一般論や平均値ではその通りだと思います。

しかし、筋力トレーニングで効率よく筋肉を鍛えるためには、実は体を酷使しない仕事の方が適しているのです。

本気で体を鍛えようと思っている人は、回復速度と成長速度の関係についても理解しておいてください。

回復速度が成長速度を決める

ここでもう一度、基礎知識をおさらいする意味で、超回復のサイクルから考えてみましょう。

筋肉は筋力トレーニングによって強い負荷がかかると一時的に筋力が低下し、その後の休養の時間に回復して元の状態よりも強くなります。
これが超回復です。

そして、どんなにハードな筋力トレーニングをしても、一回の超回復でパワーアップできる幅には限界があります。

回復速度が速ければ、超回復の回数を増やすことができます

そうすると、回復にかける時間が短いほど同じ期間で起こせる「超回復の回数」も多くなり、結果的に短期間で大幅にパワーアップすることが可能だと考えることができるわけです。

回復速度が成長速度を決める。
そう言っても過言ではありません。

肉体労働が筋トレに与える影響

人間には適応能力がありますから、肉体労働をしているうちに自然と力が強くなるのは確かです。

しかし、仕事の量やタイミングというのはあくまでも「作業」が優先。
自分の筋肉の都合を考える訳には行かないのです。

運送屋さんなどに勤めている人が、
「昨日スクワットをやり込んだので、今日は荷物の上げ下ろしを休ませて下さい」
なんてい言っていたら、あっという間にクビになってしまうでしょう(笑)

そうすると、疲労が抜けるまでに時間がかかったり、逆に仕事のためにトレーニング内容を軽くせざるを得なくなったりする事になるわけです。

本気で体を鍛えるなら仕事も選ぶべき?

そう考えると、本気でスポーツや筋力トレーニングに取り組みたいのであれば、体を酷使する仕事や、毎日深夜まで残業するような「体に負担のかかる仕事」は避けた方が良い、ということになります。

その昔、研究所長の格闘技の先生が、
「本気で強くなりたいなら、定時に帰れる公務員になるのがいいよ(笑)」
なんて半分冗談で言っていましたが、これは実に的を射た言葉だと思います。

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