人マネ筋トレの効果は?
フィットネスやスポーツ関係の雑誌を見ていると、ボディービルダーやスポーツ選手のトレーニングメニューが紹介されていることがよくあります。
トレーニングの方法を学ぶ上で、一流のアスリート達がどんなトレーニングメニューを採用しているかを知ることは、とても勉強になるでしょう。
しかし、憧れの選手のような体型や能力を身につけたいからといって、その選手のトレーニング法をそっくりそのまま真似しても、望みどおりの結果は得られない可能性が高いということを知っておいて下さい。
基礎体力の違い
普段から体を鍛えていて体力に自身がある人でも、雑誌に載っているようなトップ・アスリートと同レベルの基礎体力を持っていることは少ないでしょう。
ましてや初心者の場合、走る距離や持ち上げる重さなら調整できても、懸垂や腕立て伏せなどの種目は1回もできないことさえあります。
それでも無理をしてやろうとすればフォームが崩れてトレーニング効果が半減したり、障害の原因にもなるかもしれません。
極端な話ですが、小学生レベルの算数しか出来ない人がいきなり数学者レベルの数学の問題に挑戦しても、解ける解けない以前に勉強にすらならないのと同じです。
トレーニング経験の違い
筋力トレーニング種目の中には、ある程度経験を積んで力の入れ方を意識出来るようになっていないと効果が出にくいものもあります。
特にバーベルやダンベルなどのフリーウェイトを使った筋トレ種目は、見よう見まねで行っても、狙った場所以外の筋肉が疲れるばかりで効果はイマイチ・・・ということも多いのです。
色々なトレーニングに挑戦すること自体は、決して悪くはありません。
しかし、不慣れな筋トレ種目を行うなら、初めは動作に慣れることに集中して、効果を確認しながら少しずつメニューに組み入れるようにしていくようにしましょう。
体質の違い
そもそも人間は一人ひとり骨格や筋肉のつき方、疲労からの回復速度が違います。
例えばベンチプレスを3セット全力で行ったとしても、次の日にはケロっとしている人もいれば、2~3日休んでもまだ回復しないという人まで色々です。
一日のトレーニングだけを見ても、少ないセット数で高重量を扱った方が効果が出やすい人と、少し軽めの重量でセット数を増やした方が効果が出やすい人がいるのです。
そんな風に大きな個人差がある中で、誰かのメニューをそっくりそのままコピーして同じ効果を期待するのは、ちょっと都合が良すぎると言わざるを得ません。
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