服装が筋トレに与える影響
筋力トレーニングを行うときは、ほとんどの人がジャージやトレーニングウェアなどの動きやすい服装に着替えると思います。
ただ、家で筋トレをする場合は着替えるのが面倒くさいからと服装に気を使わずにトレーニングをする場合もあるかもしれません。
また、暖房のきいていない施設を使っている人は、とりあえず体が温まるまでは厚着のまま筋トレを始めなければならない事もあるでしょう。
そこで今回は、服装が筋トレに与える影響について考えてみました。
服装によって負荷が変わる
普段はあまり意識することは無いかも知れませんが、服装によってもトレーニング負荷が大きくなったり逆に小さくなったりすることがあります。
例えばベンチプレスやスクワットのような「重量を下から支える」タイプの筋力トレーニング種目では、洋服を着て関節が曲がりにくくなる分だけトレーニング負荷が小さくなります。
また、逆にダンベル・ローイングのようにウェイトを体に引きつけるタイプの筋力トレーニング種目では、関節が曲がりにくくなる分だけ負荷が大きくなります。
こんなことを書くと、
「いやいや、服の曲がり抵抗なんてたかが知れてるよ」
と思うかも知れません。
確かに、一般的にはそのとおりです。
普通なら、多少の厚着をしたとしても筋トレ効果に影響が出るようなことは無いでしょう。
しかし、着ている洋服の素材や厚さによっては、本人が意識しているよりも大きな影響を受けている可能性があります。
少しマニアックな話にはなりますが、トレーニング用のアイテムの中には、服の曲がり抵抗を利用してベンチプレスの動作を補助する「ベンチシャツ」なんていうものも存在するくらいです。
服装によってフォームが変わる
また、服装はトレーニング負荷だけでなく動作のフォームに影響を与えることもあります。
例えばベンチプレスでバーベルを胸ギリギリまで下ろしているようなケースでは、ピチピチのTシャツを着ている場合と、分厚い生地のシャツを重ね着している場合では、ボトム・ポジションの位置が2~3センチくらい変わってくるでしょう。
そして筋トレを一生懸命行っている人なら、ボトム・ポジションの位置が少し変わっただけでも扱える重さや回数に影響が出ることが分かるはずです。
筋力トレーニングと服装
基本的に筋力トレーニングを行うときは薄着が基本。
しかもできるだけ動作をジャマしない柔らかい生地のものを選ぶのが理想です。
なお、寒い場所でトレーニングを行うときは、しっかりと重ね着をした状態で狭い動作範囲(無理をして関節を大きく動かさないということ)からウォームアップを始めるのが良いでしょう。
体が温まるに従って上に着ているものを脱いで関節の動作範囲も広くするようにしていけば、安全かつ効果的にトレーニングを行うことができます。
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