筋肉の部位と回復速度
筋力トレーニングによって疲労した筋肉が超回復するまでの時間には個人差がありますが、大体の場合は2~3日もすれば、また次の筋トレができるくらいに筋力が回復していることが多いと思います。
そしてトレーニーは皆それぞれ、「自分の筋肉がどれくらいの日数で回復するか?」ということを見極めつつ、トレーニングの日程を組んでいる事でしょう。
しかし、筋肉の回復速度というものは、同じ人でも部位によって大きく違うのが普通です。
胸・背中・脚の筋肉回復速度
胸の大胸筋や背中の広背筋・脊柱起立筋群、そして太ももの大腿四頭筋などの筋肉は、体幹筋の中でも特に大きな力を発揮します。
ベンチプレスやスクワット、ラットプルダウンや懸垂(チニング)など、筋力トレーニングのメインとなるような種目で働く筋肉でもあります。
これらの大きな筋肉は修復にも時間がかかり全体的に回復に時間がかかるという性質を持っています。
特に脊柱起立筋群は体全体の筋肉の中でも回復が遅く、知らず知らずのうちに疲労がたまって痛めてしまうことがあるので要注意です。
例えば背中の筋肉を鍛える日と脚の筋肉を鍛える日が接近している場合などは、脊柱起立筋群がオーバートレーニングになってしまわないようにメニューの調整を行いましょう。
腕・手足の筋肉の回復速度
上腕二頭筋や上腕三頭筋、前腕筋群、下腿三頭筋などの筋肉は、ベンチプレスや懸垂(チニング)スクワットなどの複合関節種目では脇役。
アームカールやトライセプス・エクステンション、カーフレイズなどの単関節種目を行うときに、初めてメインの筋肉として使われることになります。
これらの筋肉は体幹筋に比べると全体的に疲労の回復が速く、短い休養日数でもオーバートレーニングになりにくい性質を持っています。
「握力を強くしたい」とか「腕や脚を太くしたい」という目的がある場合は、無理のない範囲でトレーニングの頻度を上げてみると良いかも知れません。
腹筋の回復速度
腹筋は他の筋肉に比べて特に回復が速く、短い休養日数でもすぐに筋力が回復します。
他の部位の筋トレは数日おきに行っていても腹筋だけは毎日行ったり、分割法を採用していても腹筋だけは毎回行うトレーニーが多いのもこのためです。
ただし、「腹筋運動は毎日やってもOK?」にも書いたように、回復が速いからといって絶対にオーバートレーニングにならないという訳ではありませんのでご注意を。
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