筋トレと遺伝的限界の関係
熱心に筋トレにはげむトレーニーは、毎回の筋トレで少しでも筋力を上げようと、または筋肉を付けようと考えていると思います。
とはいえ、残念ながら鍛えれば鍛えただけ無制限に筋肉が成長するという訳ではありません。
いつかはその人の持っている限界に近づいて、トレーニング効果は出にくくなってくると考えられます。
そこで今回は、筋トレと遺伝的な限界の関係についてまとめてみましょう。
筋力を決める二つの要素
筋力を決める要素というのは、大きく分けると2つあります。
一つは生まれつきの要素。
これは体の設計図とも言われているDNAに書き込まれているものです。
そしてもう一つは後天的、環境的な要素。
これは例えばどんなところに住んで何を食べているとか、どれくらい眠っているとか、どれくらい筋肉を鍛えているかということです。
残念ながら今のところ、生まれつきの要素である遺伝的要素を変化させることはできません。
だから我々は、2番目の後天的な要素である筋力トレーニングや栄養摂取などの部分をコントロールすることで、能力を伸ばそうとしているわけです。
しかし、どんなに人間が必死になってスクワットで脚を鍛えても、その脚力がゾウを超えることはまずありません。
つまり、遺伝的な限界に近づくことは出来ても、超えることは出来ないということです。
つまり筋力トレーニングというのは、筋力や筋量を遺伝的な限界に近づけるための作業と言うことができるでしょう。
だんだん効率が低下する?
そして、筋力トレーニングを続けていく上では、遺伝的な限界値があるということ以外にも、もう一つ知っておくべき事があります。
それは、トレーニングは能力が遺伝的な限界に近づけば近づくほど、その効率が落ちていくということです。
筋肉の能力が遺伝的限界に比べて小さい時は「伸びしろ」があるので、少しのトレーニングで大きな効果が得られます。
ですが、逆にトレーニングを積んで遺伝的限界に近づくと、能力を少し伸ばすために大きな労力が必要になってくるのです。
だから筋トレを長く続けていくのであれば、ストレスが溜まりすぎない範囲で労力と効果のバランスを考える必要があると思います。
また、スポーツ能力を伸ばしたいという場合は、既に長所となっている部分(つまり遺伝的な限界に近くなっている能力)だけにこだわるのもよくありません。
弱点となっている部分のトレーニングも積極的に取り入れたほうが、小さな努力で大きな成果が得られるでしょう。
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